LAN工事の見積で確認したい役割と選び方
LAN工事の見積書にある「情報コンセント」や「アウトレット」。壁や床、机の近くにLANの接続口を設け、建物内の配線と、パソコンなどへつなぐコードを分けるために使います。電源用のコンセントとは別の部材です。
見た目を整えるだけでなく、機器の交換や配線の管理にも関わります。すべての接続で必須ではないため、使う場所と変更の頻度から必要性を考えます。
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何をする部材なのか
天井や床などを通る固定配線を、ジャックと呼ばれる差込口の裏側へ接続します。表側には、パソコンなどへつなぐ短いLANコード(パッチコード)を差し込みます。日常動かす部分を交換しやすいコード側に分け、固定配線を頻繁に動かさずに済む構成です。
見積では、ジャック単体を指す場合も、表面のプレートや取付用ボックスを含めて呼ぶ場合もあります。名称だけでなく、どの部品が含まれるかを確認します。
見積に入れる主な理由
固定配線を動かす機会を減らせる
掃除やパソコンの交換で触れる部分を、手元のコード側に分けられます。固定配線への引っ張りや曲げの負担を抑えやすくなりますが、強く引けば接続口も傷むため、余裕のある長さと無理のない配線が必要です。
机まわりの変更に対応しやすい
手元のコードが傷んだときや机を少し動かすときは、コードの交換で対応しやすくなります。ただし、既存の接続口からコードを無理なく引けない場所への移動では、新設・移設工事が必要になることもあります。
配線の行き先を確認しやすい
接続口の番号を、ラック側のパッチパネルの番号や配線表と対応させます。「会議室の2番はこの線」と追いやすくなり、不具合の確認や接続変更に役立ちます。ラベルと記録も一緒に整えることが大切です。
省略できる場合はあるのか
必要な性能と状態を確認できる既存の接続口があれば、再利用できる場合があります。近くにある機器同士を短いパッチコードでつなぐだけなら、新たな情報コンセントを設けない構成もあります。
天井のWi-Fiアクセスポイントや監視カメラでは、固定配線の末端に対応プラグを取り付けて機器へ直接接続するMPTLという構成もあります。対応部材、配線の支持、試験方法まで設計して採用するもので、単に接続口を省けばよいわけではありません。直接接続を一律に不適切とせず、用途と保守の方法を含めて判断します。
口数とプレートの枚数を分けて考える
口数はLANを接続する差込口の数です。2口を備えたプレートなら、プレート1枚に接続口が2つあります。プレートの枚数や社員数だけでは、必要な口数は決まりません。パソコン、プリンター、会議室の機器など、同時に有線で使う接続先と予備から考えます。
プレートに空きがあっても、ジャックや固定配線がなければLANは使えません。各口に配線があるか、ラック側でスイッチへ接続する範囲まで含むかも確認します。
設置場所と配線全体に合わせて選ぶ
壁に埋め込む、床のボックスに納める、壁面などに露出ボックスを取り付けるなど、現場に合う形状を選びます。家具で隠れない位置、コードが通路を横切らない経路、抜き差しのしやすさまで考えておくと、完成後に使いやすくなります。
Cat.6やCat.6Aなどのカテゴリは、固定配線、ジャック、パッチコードを含む経路全体で整合させます。接続口だけを上位品に替えても、配線全体の性能が自動的に上がるわけではありません。ノイズ対策用のシールドの有無や、LANケーブルで電力を送るPoEの給電条件も、接続先の機器と配線全体で確認します。
見積で確認したい範囲
材料の単価を比べる前に、次の範囲をそろえて確認しましょう。
- 設置場所、プレート枚数、各場所の口数と配線本数
- ジャック、プレート、ボックス、取付部材と機器側のパッチコード
- 配線・取付・結線、壁や床の加工と復旧、ラベル表示と配線表
- 完成後の試験内容と結果提出、既存回線を切り替える際の停止時間
試験は、つながることの確認だけか、要求する配線性能の測定まで含むかで範囲が変わります。部材・配線・工事の含まれる範囲をそろえて比べることが大切です。
部材の選び方の例
当社が普段採用しているメーカーのひとつに日本製線があります。採用例としての紹介で、代理店・提携・監修関係を示すものではありません。ジャックやプレートなどの製品を、配線のカテゴリと取付場所に合わせて組み合わせます。
必要な構成を現場に合わせて選ぶ
NET INNOVATIONでは、現在の配線や机の配置、今後の変更予定を確認して構成をご提案します。「この場所に何口必要か」「既存の接続口を使えるか」も含めてご相談ください。
LAN配線工事についてはオフィスLAN工事のページもあわせてご覧ください。NET INNOVATION までお問い合わせください。お見積りは無料です。
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参考リンク
- 日本製線 配線システム製品情報(モジュラージャック、埋込用アダプタ、露出型ボックスが別部材として区分されている点を参照)
- 日本製線 カタログダウンロード(「情報ネットワーク Cabling System 2026」総合版 P.133 の「MPTL(Modular Plug Terminated Link)配線」の接続例を参照)
- Fluke Networks — Channel, Permanent Link, Patch Cords, MPTL(固定区間と機器側コードの区別を参照)
製品情報の確認日:2026年10月4日
※ 本文中の図は当社で作成した説明図です。カタログ図版のトレースではありません。特定製品の形状・取付方法・配線構成を示すものではありません。