Cisco Catalyst の「サポート終了」が続々と到来しています
こんにちは、NET INNOVATION です。
長年オフィスや拠点の基幹スイッチとして使われてきた Cisco Catalyst の主要モデルが、2026〜2027年にかけて相次いで EOL(End of Life/サポート終了) を迎えます。特に Catalyst 3850(標準モデル)は2025年10月末で既にサポートが終了しており、Catalyst 3650 も2026年10月末で終了と、猶予はほとんど残っていません。
「まだ動いているから大丈夫」と後回しにしがちですが、サポートが切れたスイッチを基幹で使い続けるのは、思っている以上にリスクがあります。この記事では、主要 Catalyst のスケジュール、放置した場合のリスク、移行先の選び方、そして 業務を止めずに更改する進め方 を、実際に Catalyst を50台超、業務を止めずに更改してきた立場から整理します。
まず用語 — 「EOS」と「EOL(サポート終了)」は別物
Cisco の製品ライフサイクルには複数の節目があり、混同されがちです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| EoS(End of Sale/販売終了) | 新規販売が終わる日。これ以降は新品が買えない |
| EoL(End of Life) | ライフサイクル全体の終了を指す総称 |
| End of Support(サポート終了) | 最終的にソフト更新・不具合修正・TAC(技術サポート)・交換対応がすべて終わる日。実務上いちばん重要な期限 |
「販売終了」から「サポート終了」まで数年の猶予がありますが、サポート終了を過ぎると、セキュリティ修正も故障時の交換もできなくなります。
主要 Catalyst のスケジュール(2026年10月時点)
| モデル | 販売終了 | サポート終了 |
|---|---|---|
| Catalyst 3850(標準モデル) | 2020年10月 | 2025年10月末(既に終了) |
| Catalyst 3650 | 2021年10月 | 2026年10月末 ← 目前 |
| Catalyst 2960-X / 2960-XR | 2022年10月 | 2027年10月末 |
※ Catalyst 3850 は、ファイバーポート専用モデルに限りサポート終了が2027年4月末まで延長されています。導入の多い標準(銅ポート)モデルは上記のとおり既に終了済みです。
いずれも Cisco は後継として Catalyst 9200/9300 シリーズ への移行を案内しています。日付は正確な期限を必ず Cisco の公式 EoS/EoL 告知 でご確認ください(型番・型式により細かく異なります)。
サポート終了を放置するリスク
1. セキュリティ修正が来なくなる
スイッチも OS(IOS / IOS XE)で動くソフトウェア製品です。サポート終了後は脆弱性が見つかっても修正パッチが提供されません。基幹スイッチの乗っ取りは全社の通信に影響するため、看過できないリスクです。
2. 故障しても代替機が手に入らない
販売終了から時間が経つほど、故障時の交換機や予備部品の入手が難しくなります。サポート終了後は Cisco の交換対応(RMA)も終わるため、「壊れたら終わり」 の状態になります。基幹スイッチが1台落ちて全社が止まる、という事態が現実味を帯びます。
3. 保守契約が結べない・更新できない
多くの保守サービスはサポート終了機を対象外とします。「保守に入っているつもりが、対象外だった」というのは監査や障害対応で発覚しがちな落とし穴です。
移行先の選び方 — 「Cisco後継」だけが答えではない
素直な移行先は Catalyst 9200/9300 です。既存の設定資産・運用ノウハウをそのまま活かせるのが強みで、Cisco で統一したい組織には最有力です。
一方で、更改は「構成を見直す絶好のタイミング」 でもあります。当社はマルチベンダー対応のため、次のような選択肢もフラットにご提案します。
- Catalyst 9200/9300:Cisco で揃えたい・既存資産を活かしたい場合の王道
- YAMAHA / Fortinet 等:規模・要件に対して Catalyst がオーバースペックなら、コストを抑えた構成に
- UniFi(Ubiquiti):クラウド一元管理でスイッチ・無線・カメラまで統合したい多拠点・中小規模に(当社のUniFi実践レポートも参照)
「今と同じ型番で置き換える」だけでなく、現在の利用実態に合った構成へ最適化することで、更改を機にコストと運用性の両方を改善できます。特定ベンダーに縛られないのが、私たちの提案の強みです。
業務を止めずに更改する進め方
基幹スイッチの更改で最大の関心事は「いつ止まるのか」です。当社では Catalyst を50台超、業務を止めずに更改(営業時間外の計画切替で業務影響ゼロ)した実績があり、次の考え方で進めています。
- 現状把握:既存構成(VLAN・ルーティング・STP・アップリンク・PoE 負荷)を棚卸しし、設定を吸い出す
- 移行設計:新機種での構成を設計。この段階でオーバースペック・不要VLAN・古い設定を整理
- 並行構築・事前設定:新スイッチを事前にコンフィグ投入・検証しておく
- 切替:冗長構成やアップリンクの片系ずつ切替、営業時間外の計画切替などで、通信断を最小化
- 検証・引き渡し:切替後の疎通・冗長・PoE を確認し、構成図とともにお渡し
「止められない基幹だからこそ、事前準備と切り戻し手順を固めてから触る」——これはネットワーク更改の鉄則です。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 期限 | Catalyst 3850(標準)=2025年10月に終了済み/3650=2026年10月末/2960-X=2027年10月にサポート終了 |
| 放置リスク | セキュリティ修正停止・故障時交換不可・保守契約対象外 |
| 移行先 | Catalyst 9200/9300 が王道。要件次第でマルチベンダー最適化も |
| 進め方 | 現状把握→設計見直し→事前構築→計画切替(業務影響ゼロ) |
サポート終了は「まだ動くから」と先延ばしにするほど、選択肢が減り、緊急対応のコストが上がります。まだ猶予があるうちに計画的に進めるのが、結果的に一番安上がりです。
Cisco Catalyst の更改、他ベンダーへの移行、業務を止めない更改のご相談は、営業を介さず現役のエンジニアが直接お受けします。お問い合わせからお気軽にどうぞ。サービスの詳細はネットワーク構築のページもご覧ください。現地調査・お見積りは無料です。
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