RTX1210の修理受付が2026年9月末で終了します
YAMAHA RTX1210の修理受付終了予定日は2026年9月30日です。Yamaha公式の修理対応終了予定ページで確認できます。
まだRTX1210が現役で稼働している拠点をお持ちの法人様は、今すぐ棚卸しを始めることをお勧めします。
「まだ動いているから大丈夫」が一番危険
修理受付終了後に電源故障やLANポートの障害が発生した場合、メーカーに修理を依頼することができなくなります。
そのとき残される選択肢は2つだけです。
- 中古の同型機を探す — 市場の在庫が減る一方で、品質も保証されない
- 後継機に緊急で切り替える — 計画なしの移行はリスクが高い
どちらも緊急対応になるほどコストとリスクが増大します。計画的に進める余裕があるうちに動いておくべきです。
後継機3機種の比較
RTX1210の後継として検討すべき機種は、RTX1220・RTX830・RTX1300の3つです。
| 項目 | RTX830 | RTX1220 | RTX1300 |
|---|---|---|---|
| 価格(税込参考) | 約10.7万円 | 約16.6万円 | 約26.4万円 |
| LANポート数 | 5(LAN4+WAN1) | 10 | 10 + SFP+2(10GbE対応) |
| VPN対地数 | 20(拡張で100) | 100 | 100(拡張で1,100) |
| IPsecスループット | 最大1.0Gbps | 最大1.5Gbps | 最大3.8Gbps |
| 10GbE対応 | × | × | ○(SFP+搭載) |
| コンフィグ互換性 | 一部修正が必要 | RTX1210とほぼ同一 | ほぼ同一 |
各機種の詳細スペックは、Yamaha公式サイトで確認できます。
どの機種を選ぶべきか — 3つの判断基準
基準1:ポート数は足りるか
RTX1220はLANポート10(LAN1×8 + LAN2 + LAN3)、RTX830は5(LAN×4 + WAN×1)。「スイッチを追加すれば同じ」と思いがちですが、小規模拠点ではルーターに直接PCやプリンタを接続しているケースが多くあります。RTX830に切り替えた途端にポート不足が発覚し、スイッチの手配で追加コストが発生することも。現地のポート使用状況を必ず確認してください。
基準2:VPNトンネル数は足りるか
本社にVPNを集約するスター型構成の場合、本社側はRTX1220以上が必要です。拠点が20を超えるとRTX830では対応できません。
将来の拠点増設も見据えて、余裕のある機種を選ぶことをお勧めします。後から機種変更するコストの方が高くつきます。
基準3:トータルコストで比較する
機器単体の価格差だけで判断するのは危険です。RTX830を選んだことでスイッチの追加が必要になったり、コンフィグの書き直しに工数がかかったりすると、差額が消えることもあります。
機器代 + 周辺機器 + 作業工数のトータルで試算してください。
移行時に注意すべきポイント
RTX1220への移行
RTX1210のコンフィグは、RTX1220にほぼそのまま流用できます。最も移行コストが低い選択肢です。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- ファームウェアを最新版に更新してからコンフィグを投入すること
- MACアドレスが変わるため、上流のDHCP固定割り当てを書き換えること
- USBデバイスの対応機種が異なる場合があるため、事前に公式リストで確認すること
RTX830への移行
RTX830はコストメリットがありますが、コンフィグの修正が必要な箇所が複数あります。
- lan3インターフェースが存在しない — RTX1210のlan3設定はlan2に統合するか削除が必要
- トンネル番号の上限がデフォルト20 — 大きな番号を使っている場合は振り直しが必要
- フィルタ数の上限に注意 — URLフィルタを大量に定義している環境では、移行後に一部が適用されないことがある
VPN設定の移行
IPsec VPN設定は基本的に互換性がありますが、Pre-Shared Key(事前共有鍵)を切り替えのタイミングで変更しないことが重要です。機器交換とPSK変更を同時に行うと、障害の切り分けが困難になります。
推奨スケジュール
9月30日の期限から逆算すると、以下のスケジュールが現実的です。
| 時期 | 作業内容 |
|---|---|
| 4月 | 対象拠点の棚卸し(台数・構成・ポート使用状況) |
| 5月 | 後継機の選定・発注 |
| 6〜7月 | 検証環境でコンフィグ移行テスト・手順書作成 |
| 8月 | 本番切り替え(1日1〜2拠点のペースで) |
| 9月 | 予備バッファ(トラブル対応・最終確認) |
機器の調達だけでも1〜2か月かかることがあります。棚卸しと発注は今すぐ始めることを強くお勧めします。
自社での移行が難しい場合
「対象拠点が多くて手が回らない」「VPN設定が複雑で不安」という場合は、ネットワーク構築の専門業者に相談するのも有効な選択肢です。
NET INNOVATIONでは、YAMAHA RTXシリーズを含むマルチベンダー環境でのネットワーク更改を日常的に手がけています。
- 現状調査・棚卸しの代行
- 後継機種の選定アドバイス
- コンフィグ移行・VPN切り替え作業
- 切り替え後の保守・運用
初回のヒアリング・お見積りは無料です。お気軽にお問い合わせください。