ONUの箱を外して1Uにまとめたい
NTT の小型ONU(SFP型ONU)を、UniFi Dream Machine Pro の SFP+ ポートに直接挿して試しました。結果、普通の SFP モジュールとして認識され、リンクアップしました。
うまく通れば、ONU 用の筐体と電源を省いた構成が視野に入ります。
先にお断り 本記事で確認したのは、SFP としての認識とリンクアップまでです。WANサービスの開通や疎通は検証していません。 また、2026年10月時点で当社が公開情報を確認した範囲では、他社製機器での動作保証を示す記載は確認できませんでした。本記事は当社の1台で動作したという記録で、どの環境でも同じ結果になることを示すものではありません。採用のご判断は自己責任でお願いします。
結論から
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| UDM-Pro の SFP+ ポートでの認識 | された |
| リンク | 1000Mb/s Full(オートネゴシエーション有効) |
| SFP として認識させるための設定 | なし(挿すだけ) |
UDM-Pro 側は普通の SFP モジュールとして扱い、特別な設定は要りませんでした。なお WAN 側の設定(接続方式の指定など)は別途必要です。
検証したのは次の構成です。
機種 : UniFi Dream Machine Pro
UniFi OS : 6.0.12
Network : 11.0.83
小型ONUは何として見えるか
ethtool -m で SFP の EEPROM を読むと、こう見えます。
Identifier : 0x03 (SFP)
Extended identifier : 0x04 (GBIC/SFP defined by 2-wire interface ID)
Connector : 0x01 (SC)
Transceiver type : Ethernet: BASE-PX
BR Nominal : 1300MBd
Laser wavelength : 1310nm
Vendor name : NTT
Vendor PN : 0000000000000000
Vendor rev : 0000
Vendor SN : 0000000000000000
一般的な SFP とは違う値が2つあります。どちらも「弾かれる理由になり得るのに、通った」という点で読みどころです。
Transceiver type: Ethernet: BASE-PX
一般的な SFP が 1000BASE-SX や 1000BASE-LX を名乗るのに対し、小型ONU は BASE-PX(PON 用の Point-to-multipoint)を名乗ります。GE-PON の ONU なので当然ですが、ここを見て弾く機器もあり得ます。UDM-Pro は通しました。
Vendor PN / Vendor SN がゼロ埋め
型番もシリアルも 0000000000000000、ベンダ名も単に NTT です。ベンダロックのある機器だと型番で照合して弾かれる場合がありますが、この個体は型番・ベンダ名による照合で弾かれませんでした。照合ロジックの有無そのものは確認していません。
なお BR Nominal: 1300MBd は小型ONU固有の値ではありません。BR nominal フィールドは 100MBd 刻みで、1.25GBd が 13 に丸められて表示されるだけなので、一般的な1G SFPでも同じ値が出ます。ここは差異ではないので、SFPが弾かれる原因を切り分けるときに疑っても行き止まりです。
リンク状態
リンクは普通のメタル扱いで報告されます。
Speed: 1000Mb/s
Duplex: Full
Port: Twisted Pair ← SFPなのにTwisted Pairと出るが実害なし
Auto-negotiation: on
Link detected: yes
Port: Twisted Pair は UDM-Pro 側の報告仕様によるもので、光モジュールでもこう出ました。EEPROM の Connector は SC なので、SFP のフレームワークをそのまま使うホストでは FIBRE と報告されるのが一般的です。いずれにしても実害はありませんでした。
わかったこと
小型ONUは UDM-Pro の SFP+ ポートで認識され、リンクが張れました。
BASE-PX を名乗り、型番もシリアルもゼロ埋めという「普通でない SFP」ですが、当社の UDM-Pro では弾かれずに素通りしました。
ONU を別筐体で置かない構成が視野に入ります。
リンクが張れる個体であれば、ONU 用の電源とスペース、UDM-Pro との間の LAN ケーブルを省けます。ラックに入れる構成では効いてきます。ただし冒頭に書いたとおり、回線として使えるところまでは本記事では確認していません。
ただしメーカーの動作保証の外です。
上に書いたとおり、当社が確認した範囲では他社製機器での動作保証は示されていません。止まったときに「対応機器ではない」ことが切り分けの前提になるため、業務回線で採用する場合はそのリスクを織り込んでおく必要があります。
導入のご相談
当社ではUniFiを用いたネットワーク構築・移行を承っています。ラックに収める構成や回線の受け方についても、回線の確認から機器選定、設定、切り替えまで、営業を介さず現役のエンジニアが直接ご相談を伺います。
NET INNOVATION までお問い合わせください。お見積りは無料です。対応できる機種と範囲はUniFi(Ubiquiti)導入・構築支援のページにまとめています。
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確認日:2026年10月13日
※ 本記事の動作確認結果は、当社の環境での実測です。すべての環境で同じ結果になることを保証するものではありません。
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